今回の記事は、大和ハウス工業の土地活用プランが気になっているけれど、安心して任せられるかどうかがわからず不安という方の疑問を解決するものです。
実際に大和ハウス工業の資料請求を行い、営業の有無なども含め、ホームページに書いていない内容も確認し、細かく評価をしています。
大和ハウス工業の土地活用プランは
- 賃貸住宅経営だけでなく、ロードサイド店舗や診療所、オフィスなど多様なニーズに対応
- 最大40年まで保証あり
- 条件が悪い土地でも活用しやすい
など、様々なメリットがあり、初心者でも比較的簡単に利益を出すことができるというのが、当サイトでの結論です。
このページでは大和ハウス工業の土地活用の特長やメリット、デメリットなどを解説していますので、
パートナーとなる業者選びの際の参考にしていただければと思います。
目次
大和ハウス工業の土地活用を7つの観点から10段階評価
評価 | 評価の根拠 | |
建物管理の実績 | 9 | 現在の管理戸数は約46万3000戸(業界4位)。 |
対応エリアの広さ | 10 | 全国対応(一部離島を除く)。業界大手では珍しく、沖縄県にも対応可能。 |
土地活用プランの数 | 10 | 賃貸物件から商業施設、オフィス、ビジネスホテル、高齢者向け施設まで対応可能。 |
建物の品質 | 8 | 防犯性、オリジナリティなどに優れる。 |
一括借上システムの充実度 | 6 | 期間は最長30年間、2年毎に更新。業界大手の中では平均的な数字。 |
価格帯 | 6 | 軽量鉄骨で50万円~坪、重量鉄骨で70万円~坪と平均的。 |
アフターサービス | 8 | 最長40年の保証あり。 |
しつこい営業がないか | 6 | 資料到着後、来訪営業あり |
大和ハウス工業の商品ラインナップ
まずは大和ハウス工業のラインナップを見ていきましょう。
大和ハウス工業の商品ラインナップは大きく
- 賃貸住宅・賃貸マンション
- ロードサイド店舗
- 複合商業施設
- オフィス・事業拠点
- ビジネスホテル
- 高齢者住宅・介護施設
に分けることが出来ます。
他の業者は戸建住宅事業やマンション経営などの住居系の商品をメインにしているところが多いのですが、大和ハウス工業は住居系のみならず商業系施設にも強いのがポイントです。
特にビジネスホテルや診療所などは他の業者ではなかなか見られない商品であり、大和ハウス工業の大きな特徴となっています。
その他にも物流施設の取り扱いもあります。
賃貸住宅・賃貸マンション
比較的小さなアパートから、大規模な数百戸以上の大規模な賃貸マンションにまで対応可能です。
2階建て・3階建ては従来工法(木造軸組工法)もしくはプレハブ工法(軽量鉄骨工法)、比較的大規模な賃貸マンションは鉄筋コンクリート造が基本となります。
女性向けの防犯設備やオール電化、太陽光のエネルギーを利用した発電事業などの付加価値を上乗せすることも可能なため、市場に出回っている他の賃貸物件との差別化も容易です。
最近ではメガソーラー事業と呼ばれる非常に大きな太陽光発電を建築物の屋根に取り付け、建物の賃貸だけではなく、発電事業者として収益をあげる人も増えています。
ロードサイド店舗
大和ハウス工業は小売業や外食業のロードサイド店舗を中心に約3万9000件の施設の開発事業を手掛けた実績があり、全国の大小様々なテナント企業と信頼関係を築いています。
土地オーナーは、環境や立地などを考えた上、その土地に最も適したテナントを紹介してもらえます。
事業展開後も改装やメンテナンスの提案、テナントとの契約更新サポートなどを受けられるため、長期的に安定して収益を上げやすくなっています。
複合商業施設
複合商業施設は規模が大きいぶん成功した時の利益も大きくなりますが、失敗した時の損失も大きくなるため、慎重に進めていく必要があります。
大和ハウス工業は30年以上に渡り商業施設の企業誘致・管理・運営に携わっており、複合商業施設の開発・運営に関するノウハウを豊富に保有しています。
オフィス・事業拠点
オフィスビルは一般的に賃料がアパートやマンションの家賃を上回ることが多く、稼働率次第で高い利回りを実現できます。
ビジネスホテル
大和ハウスグループのダイワロイヤルは、ワンランク上の快適性と機能性と追求した「ダイワロイヤルネットホテル」を全国展開しています。
近年は外国人観光客の急激な増加に伴いビジネスホテルの需要も増加しているため、駅前や繁華街など、交通アクセスに優れた土地ならば賃貸住宅事業以上の利回りも実現可能です。
建物の設計・施工から管理まで、すべてを大和ハウスグループに任せることができるので安心です。
高齢者住宅・介護施設
高齢者住宅・介護施設は、高齢者が増加する日本社会では、数少ない有望なビジネスの一つであると不動産市況では考えられており、空室のリスクが比較的少ないというメリットがあります。
景気などの変動を受けることもあまりなく、立地の良し悪しが経営に与える影響も比較的少ないため、郊外でも比較的成功しやすい土地活用法であるといえます。
大和ハウスは有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅など、様々な種類の高齢者住宅・介護施設に対応しているため、安心して土地活用を任せられます。
大和ハウス工業の土地活用の契約形態
大和ハウス工業の土地活用の契約形態には、「一括借上げシステム」と「一般管理システム」の2種類があります。
一括借上げシステム
一括借上げシステムは、大和ハウス工業の連結子会社である大和リビングがオーナーから物件を借り上げて、管理や賃料の回収などのあらゆる業務を担当するものです。
簡単に言えば「物件の又貸し」です。
このシステムでは、オーナーは入居者からではなく大和リビングから毎月一定の賃料を受け取ります。そのため、入居率が下がっても収入が減ることはありません。逆に入居率が増えても収入が増えることはありませんが、初めて土地活用を行うという人にとっては安心のシステムと言えるでしょう。
反面、自分で稼働率を高くする自信があるという方にとっては、余りメリットがありません。
受け取れる賃料は大和リビングが査定した適正家賃の80~90%となります。
例えば、適正家賃が10万円/戸、5戸の物件があった場合、受け取れる賃料は10万円/戸×5戸×80~90%=40万円~45万円となります。借上期間は最長30年です。
一般管理システムとは
一般管理システムとは、賃貸経営に必要不可欠な業務である集金管理・建物管理を大和リビングが代行してくれるシステムです。
オーナーは入居者から賃料を受け取り、賃料の一部を管理委託費用として大和リビングに支払います。
費用は建物の規模や収益性に左右されますが、概ね賃料収入の5%程度になることが多いです。
幅広いネットワークが必要な入居者募集や、法律に関する知識が求められる賃貸借契約、面倒な集金や滞納督促、クレーム対応などもすべて任せることができるため、オーナーはほぼ何もせずとも賃料を得られます。
一括借上システムと一般管理システムはどちらがお得?
入居率によります。
入居率が高い場合は一派管理システムのほうがオーナーが受け取れる賃料は高くなりますが、一括借上システムは入居率が下がっても大和リビングから受け取れる賃料は下がらないというメリットがあります。
大和ハウス工業の実績は?
大和ハウス工業グループの管理戸数実績は2016年時点で約46万3000戸で、全国で4位となるハウスメーカーです。
実績は十分にあるといえるでしょう。
対応地域も日本全国をほぼ完全に網羅しており、安心して任せることができます。
大和ハウス工業の土地活用のメリット
大和ハウス工業の土地活用のメリットとしては、以下の様なことが上げられます。
様々な活用の提案が受けられる
大和ハウス工業は賃貸住宅・賃貸マンション事業のみならず、商業施設や医療機関など、様々な種類の土地活用に強く、土地の特性やオーナーの資金力、リスク選好に応じた最適な土地活用の提案が受けられます。
住宅地、ロードサイド、市街地など、様々な土地の活用が可能なので、他の業者では断られるような土地でも活用できる可能性があります。
大規模な賃貸マンションの経営が可能
他の大手業者は工業化建築を主力製品としているところが多いです。
工業化建築とは、予め工場で部材を作り、現場で組み立てる工法のことです。
工場で部材を作るので現場での工期が短くなり、品質が安定しやすくなる一方、物件のオリジナリティを出しづらく大規模な建物が作りづらくなるという欠点もあります。
一方、大和ハウス工業は住戸が数百個を超えるような大規模な賃貸マンションにも対応しています。
数百戸もの賃貸マンションを個人が所有するのはなかなか大変かもしれませんが、この対応力の高さは他の業者には見られない魅力の一つといえるでしょう。
オリジナリティの高い物件が造れる
賃貸物件が豊富に供給されている現代では、ただ安いだけのマンションやアパートにはなかなか人が集まりません。
平凡な賃貸物件には見られないオリジナリティを出せば、賃料が高くても人は集まります。
大和ハウス工業の賃貸物件は日本旅館のような見た目の「セジュールウィット 京和風」や北欧風物件の「セジュールNewルピナ」など、他の業者では見られないオリジナリティあふれる商品が多数あり、目の肥えた入居者を満足させることが可能です。
防犯性能が高い
一人暮らしの女性や小さい子供がいるファミリー層にとって、自宅の防犯性能は特に大切です。
大和ハウス工業の賃貸物件ならば、ホームセキュリティやセーフティルーム(不審者から対比できる防犯部屋)によって、入居者の身の安全と安心を確保できます。
経営サポートが充実している
賃貸物件経営は数十年以上の長期にわたる事業であり、これを成功させるためには信頼できるパートナーが必要不可欠です。
大和ハウス工業グループは施設管理、経営、資産管理とあらゆる面から経営をサポートします。
施設管理や経営サポートは他の業者でもよく見られますが、資産管理サポートがある業者はあまり多くありません。
土地活用だけでなく、総合的な観点に基づいた資産管理が行いたい方には、大和ハウス工業がおすすめです。
最大40年まで保証がある
大和ハウス工業の保証期間は最大で40年です。
まず、どんな場合でも構造躯体部分は20年、防水部分は10年の保証がつきます。
それ以降も10年毎に保証診断と有料メンテナンスを受けた場合、保証期間が40年まで伸びる、という仕組みになっています。
それとは別に5年毎の無料診断もあり、そのたびに今後のメンテナンスやリフレッシュの提案が受けられます。
大和ハウス工業のデメリット
様々なメリットがある大和ハウス工業の土地活用ですが、一方でデメリットも存在します。
価格帯が高め
大和ハウス工業は個性的な物件が作りやすいぶん、価格帯もやや高めとなっています。
いろいろな商品があるため一概には言えませんが、重量鉄骨造の場合坪単価が80万円を超えることもあります。
商業施設や診療所などはリスクも大きい
商業施設や診療所は、賃貸住宅と比べると満室時の利回りが高くなるぶん、空室のリスクも高めです。
成功すれば大きい反面失敗した時のダメージも大きくなりがちなので、軽い気持ちで取り組むのは危険です。
大和ハウス工業の土地活用が向いている人
以下の条件に当てはまる方には、大和ハウス工業での土地活用をおすすめします。
長期に渡り充実したサポートを受けたい人
大和ハウス工業のサポートは非常に充実しており、初心者でも安心して任せることが出来ます。
初めての土地活用の際には、大和ハウス工業の利用をおすすめします。
オリジナリティの高い物件を提供したい人
大和ハウス工業のオリジナリティの高い物件は、市場に物件が溢れている現代においても高い賃料を実現します。
価格競争に巻き込まれることなく、安定した経営を行いたいという方には、大和ハウス工業の土地活用をおすすめします。
Q&A
Q1:土地活用のために多額の借り入れを起こすのは不安なのですが……
A1:大和ハウス工業は「PDB(Personal Data Base)システム」という独自のシステムによって、賃貸住宅オーナーの資金面の不安を解消しています。これは大和ハウス工業及びグループ会社、専門家が借入・返済のシミュレーションを行うというものです。
Q2:ローンはどうやって選べば良い?
A2:アパートローンは民間の銀行、信用金庫などの他、日本政策金融公庫や住宅金融支援機構などの公的金融機関も取り扱っています。民間のほうが貸し出しには積極的ですが、その分リスクが高い顧客にも貸し出すことになるため、金利も高めに設定されています。金利を抑えたい場合は、公的金融機関を選んだほうがいいでしょう。
また、アパートローンの金利には固定金利と変動金利があります。固定金利は最初から最後まで一定のままの金利で、返済計画が立てやすいのが最大のメリットです。一方、変動金利は市場金利に連動して変動する金利で、金利が上昇しなければ固定金利よりも低くなることが多いです。どちらも一長一短ですが、低金利時代の現代においては固定金利のほうがメリットが多いと言えるでしょう。
Q3:一括借上システムの賃料はどうやって決まるの?
A3:交渉で決まります。物件の条件が優れているほど、賃料は高くなります。大和ハウス工業以外にも一括借上げを行っている業者があるので、複数の会社に見積を取り、情報収集を行うことで、比較してみるといいでしょう。賃料が高いところにすぐに飛びつかずに、なぜその賃料になったのか、将来下落するリスクはあるのかについてもしっかりと説明を受けましょう。