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太陽光発電事業のデメリット

ウサギ
産業用の太陽光発電を設置するのって、メリットがたくさんあるんでしょ?

シカ
そうだね。住宅用として家庭で使用するよりも、産業用の太陽光発電は、建物を建てる事が不向きな土地でも収益を上げる事ができる可能性が高いね。

ウサギ
太陽光発電を設置しようと思うんだけれど、失敗となってしまうような場合もあるの?

シカ
太陽光発電の設置が失敗となってしまう事がないように、デメリットをしっかりと理解しておこう。今回の記事では、太陽光発電のデメリットの情報だけを抜粋して説明するよ。太陽光発電を検討している場合には、参考にしてみよう。

「どんな場所でも成功する」とは限らない

将来、人口減少が予想されるなど、条件の厳しい土地を所有する地主さんにとって、太陽光発電事業は、頼れる土地活用策と言えます。

周囲に住宅や生活施設のないような不便な場所や、市街化調整区域、山林、農地などでも設置可能であり、工事が完了となり、事業開始後は手間もコストも殆どかからないため遠隔地でも事業化可能だからです。
地主さんにとってはまさに“最後の砦”あるいは“セーフティネット”と言えるかもしれません。

しかも「固定価格買取制度」など、他の土地活用事業にはないメリットもあり、土地活用策の中では”ローリスク・ミドルリターン“型の事業と言って良いでしょう。

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しかし、土地活用にリスクはつきもので、太陽光発電事業も例外ではありません。
決して“どんな場所でも成功する”とは限らないということは、正しく理解しておかなければなりません。

そこで今回は、あえて太陽光発電事業のデメリットについて掘り下げたいと思います。

太陽光発電のデメリット

ウサギ
太陽光発電のデメリットを詳しく教えて!どんな事に注意したら良いのかな?

シカ
太陽光発電は、周辺環境や故障により、収益一気に減ってしまう事もあるんだよ。

日照時間が発電量を左右

太陽光発電の発電量は、日照時間に比例するため、曇りや雨の日が多い地域や、雪に埋もれてしまうような場所では発電量が少なく、思うように売電収入が得られない可能性があります。

また、山や建物、樹木などがあり、日射量が制限される場所でも収益性が悪化します。

枯れ葉が数枚、パネルに乗っただけでもシステム全体の発電量が低下するので周囲に樹木があるような場所では注意が必要です。
さらに、晴天が多い地域でも、気温が上がり過ぎると発電効率が悪化することもあるので、気温の高いエリアでも要注意です。

つまり、設置場所の環境によっては、カタログなどに示された発電量を大きく下回る場合もあるということであり、それが収支計画を大きく左右するという問題があるのです。

故障で収入ゼロに

太陽光発電は可動部分がないため、比較的故障が少ないシステムです。
それでも機械である以上、故障の危険性はゼロではなく、その場合売電額はゼロとなります。

また、台風や落雷、火事などでシステムが故障した場合でも、売電収入が途絶えます。
ビルやアパートでも、多少の機器の故障がつきものですが、それが家賃そのものをゼロにしたり、低下させたりすることはまずありません。
しかし、太陽光発電は故障や事故で電力会社へ売電できなくなれば、その間の収益は失われる宿命を持っているのです。

このように、システムによって発電し、売電によって収益を得るという性格上、アパマン経営やビル経営など“建物を貸すことで収益を得る”事業にはないデメリットを持っていることを理解しておくことが必要です。

太陽光発電のリスク

ウサギ
一度太陽光発電で安定した収入を得る事ができるようになれば、その後は安心して良いのかな?

シカ
太陽光発電を一度設置したとしても、リスクがあるから、必ずしもずっと安定した収益を上げる事ができるわけではないんだ。どんなリスクがあるのか、説明するね。

制度変更リスク

国は現在、太陽光発電の普及を促進するために「固定価格買取制度」を導入しています。
これは、10年もしくは20年間にわたり、契約した買取金額で電気を買い取るというもの。
概ね10年で投資を回収できる金額に売電価格が調整されているのです(パネルが年々安くなっている分だけ買取価格も年々安く設定されています)。
つまり、地主さんはおよそ設置費用などの初期費用を10年で確実に投資を回収でき、そのあとは利益だけがもたらされるという仕組みなので、安心して初期投資できるわけです。

しかし、この補助金制度は国民の電気料金にプラスされた「再エネ発電賦課金」によって成り立っています。
この賦課金は、電気を使えば使うほど増えるので、オール電化住宅など電力使用量の多い世帯では電気代が年間数万円もの負担となっており、反発の声も出始めています。
「投資家を儲けさせるために、なぜ国民が高額な賦課金を負担しなければならないのか」というもので、もっともな反応です。
もともと海外でも採用されている仕組みなのですが、疑問に感じる国民が増えて行けば、制度自体が大幅に見直される可能性は否定できません。

また、「出力抑制」という制度も収支に大きな影響を与えます。
これは、太陽光発電が増えると、天気が良い時期は必要以上に発電されてしまうため、出力制御がかけられるというもので、地域や発電規模などによって抑制される内容は異なります。

これらは今後も見直しが続くと見られ、太陽光発電が増えれば増えるほど、抑制される時間や割合はより増えるはずです。
それによっては地主さんの収支計画にも大きな悪影響をもたらすことが懸念されます。

システム劣化リスク

太陽光発電は屋根や壁に覆われることのない“むき出しの発電所”です。

風雨や気温変化に直接さらされるため、システムの傷みは屋内よりもはるかに早く進行するリスクがあります。
海沿いなら塩害の影響も深刻でしょう。
錆や紫外線の影響、気温変化による膨張や伸縮、場合によっては動植物による影響も考えられます。

これらの過酷な環境によって、システムが劣化したり、発電効率が大幅に低下したりする可能性があり、思わぬ修理や機器交換、売電収入の低下といったリスクも考慮に入れておく必要があります。

周辺環境変化リスク

太陽光発電事業は、自前の土地だけでは完結できない事業です。

例えば、南側に他人の土地がある場合、そこに建物が建てば売電量は低下し、収益が大幅に悪化してしまう恐れがあります。
また、ソーラーパネルの反射光は遠くまで届くため、後から建った民家やマンション住人などから「反射がまぶしいので対策を取ってほしい」とクレームが届く場合もあります。

自前の土地だけでほぼ完結する、アパマン経営や貸店舗などとは違ったリスクが太陽光発電事業にはあるのです。

事業者倒産リスク

太陽光発電事業では、システムの設置からメンテナンスまでを引き受ける事業者をパートナーに事業展開するのが一般的です。

しかし、太陽光発電事業の歴史自体がまだまだ浅いこともあり、売ることだけが目的という事業者やメーカーも少なからず存在します。
そのような会社は、ンテナンス体制が貧弱で、パワーコンディショナーなどの故障の際に修理に時間がかかる、機器の交換や点検が不十分で稼働寿命が短くなるといった懸念が生まれます。
その上、倒産でもされたら、メンテナンスを引き受けてくれる業者が見つかる保証はありません
そのような事態を回避するには、信頼できるパートナーをしっかりと“目利き”することが重要なのは言うまでもありません。

環境保全ではなく「収益性」で判断を

ウサギ
太陽光発電を設置すると、環境に良いって本当?

シカ
太陽光発電は、環境に良いと思われがちだけれど、実際には、太陽光発電の設置は環境に良い物ではないんだ。だから、環境のために設置するというのは、お勧めできないな・・・

太陽光発電は、再生可能エネルギーと呼ばれ、環境に優しい発電方式と言われます。
このため、社会貢献の一環として太陽光発電に取り組む企業や、地主さんもいるようです。

しかし、これは正しい判断とは言えません。
実は、太陽光発電パネルを作るには大量の電気を使います。
この電気は現在、石油や天然ガスを燃やして作っているのです。
従って、太陽光発電パネルを作ることで、実は大量の二酸化炭素を排出しているのが実態で、二酸化炭素を減らそうとするなら、太陽光発電システムを設置するのはむしろ逆効果でしかないのです。

しかも、「太陽光発電パネルを作るのに使う電気は、太陽光発電パネルで発電する電気の数倍」と指摘する専門家もいます。
つまりは、太陽光発電システムを設置すれば設置するほど、大量の電力消費をし、石油や天然ガスを燃やして二酸化炭素を排出しているというのが実態なのです(もっとも、地球温暖化が本当に進んでいるのか、その原因が二酸化炭素なのかも専門家の間では意見が分かれているのが現状ですが…)。
少なくとも、太陽光発電が環境に優しいというのは正しいとは言えず、“環境保全のためには多少投資効率が悪くても仕方がない”という視点は持つべきではありません

純粋に収益性だけを基準に投資判断する姿勢が、地主さんには必要です。

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